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SHIRO OZAWA

SHIRO OZAWA
小澤 史郎(小澤金物店 店主)

1989年福井県生まれ。
箪笥など工芸の様式を調べるなか、金物の美しさに触れ、
和金物を中心に伝統的な金物をそろえた小澤金物店を開業。
「日本の美しい金物」をコンセプトにしつらえにかなう金物を製作販売している。

建築空間や家具など、その意匠全体に大きな影響をあたえる金物。
金物という小さな伝統がもつ美のエッセンスを求めて日々調査、研究に取り組んでいる。

座右の銘は「たかが釘、されど釘」

小澤金物店
http://ozawakanamonoten.com

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2017/12/18

小澤金物店、店舗ができました。

ご無沙汰しております。



今年も残すところ半月を切りました。



福井では早くも雪が積もり、例年よりも1ヶ月ほど早く季節が進んでいるような感じがしています。
寒いです。



さて、8月に当ブログでお店ができることのご報告をさせていただきましたが、
無事今秋、開店いたしましたのでご報告いたします。



お店はこんな感じです!




小澤金物店外観
IMG_5430.jpg



建物は昭和6年築の古い商家(旧薬店)。
武生地方の伝統的な町家(商家建築)で、雪国ですので、雨や雪の吹き込みを防ぐために、下屋に幕板(袴)が回してあります。
この建物では幕板を看板として用いており、この建物の特有の意匠的特徴となっています。



店舗内観


IMG_5455.jpg



外観同様、店舗内部も昭和初期の商いの形がそのまま残されています。
右手小上がりの板間はケヤキの框に松板。
薬箪笥やガラスケースも当時のままです。
左手には、洋館のようなものがビルトインされていますが、
この空間は調剤室として使われていたそうです。




店舗調剤室側

(写真の左側のガラス扉には「試験室」とうっすらガラス文字が残っています。)


調剤室にはレトロな金物を並べています。
板の間の方には、和釘や社寺金物などを並べて、和の金物と洋の金物で売り場をわけています。


この建物に出会った時、すぐにここに入りたいと思いました。
他にも色々と物件を回っていたのですが、なかなか条件の会うものが見つからず、
知り合いに聞いてもらって見つかったのがこの建物でした。


いいなと思ったのは、建物にやたら手が加えられておらず、建築当初の雰囲気がそのまま残っていること。
そして棚などは全て自由に使って良いと家主さんが仰ってくださったことでした。
薬棚はどれも、金物商いにとってもちょうどよいサイズで使いやすく、気に入ってます。
また、昭和初期の天然の材料だけで作られた空間(合板などが使われていない)ですので、
雑巾掛けなどしますと、拭けば拭いただけ応えてくれるのも大きな魅力です。


一人店舗で作業をしていると、ふとこの家を建てたご当主のお店にかける想いを感じることがあります。
ここのご主人は初代でして、他所の大店で修行し苦労の末、この店を建てられたそうです。
実際建物を見ると、家の中でも店舗部分が最も構造的にも強く、意匠性を持たせお金がかけられていることがわかります。
店内の壁は漆喰で仕上げられていますが、現在も住まい部分は中仕上のまま。つまり、未完成です。
できる限りお店にかけたのだと思います。


また、二階座敷(檀那の趣向の出るところ)を見ると、四方柾の杉の床柱に大変素直な欅の中杢の床板が用いられ、そのお人柄が偲ばれます。


そう感じるので、このお店を大事に末長く使っていきたいと心から思うのです。



ホームページに載せている商品以外にも、店頭にならべておりますので、
もし近くにお越しの際はお立ち寄りいただけたら幸いに思います。




冬は少し寒いですが、ストーブをつけてお待ちしております。





小澤金物店外観夜



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